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9千t型ケミカルタンカーの命名・進水式 福岡造船


週刊経済2026年3月25日発行号

船名は「ボレアス」

造船大手の福岡造船㈱(福岡市中央区港3丁目、田中嘉一社長)は3月3日、福岡工場で建造中の9千t型ケミカルタンカーの命名・進水式を実施した。

今年6月の完工に向け実施したもの。当日は一般公開され、悪天候にもかかわらず地域住民や船舶ファンら788人が来場した。船名は「Boreas(ボレアス)」で、全長114メートル、幅19・8メートル、深さ10メートルで、載貨重量は9千トン。ステンレス製の貨物タンク16個を搭載しており、硫酸や苛性ソーダなどの化学薬品から、潤滑油などの石油製品、パームオイルをはじめとする食料油まで、多様な液体貨物の運搬が可能な点が特長。また、環境面では排出ガス浄化技術「SCR(選択触媒還元システム)」を採用し、窒素酸化物(NOx)を低減するなど、国際的な環境規制に対応した仕様となっている。式典では、工場長の合図で盤木が外されると同時にシャンパン瓶が割られ、新たな航跡を描き出す一隻の誕生を来場者全員で祝福した。

同船は今後、岸壁での内装工事や最終調整を経て、6月に完工・引き渡しを予定している。同社福岡工場では年間4隻を製造しており、次回の進水式は6月を予定している。