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8期連続増収で売上高4000億円突破 ヤマエ久野


約488億円の大幅増収

食品関連や住宅関連を軸とした九州最大手の独立系総合問屋、ヤマエ久野㈱(福岡市博多区博多駅東2丁目、網田日出人社長)の2018年3月期連結決算は、売上高が前期比12・9%増の4283億5000万円、営業利益が17・5%減の31億5400万円、経常利益が18・6%減の35億5500万円となった。8期連続の増収で売上高は過去最高を更新し、4000億円を突破した。
新中期計画「GRADE70」の初年度だった前期は昨年4月に中間持ち株会社デリカSFホールディングス㈱を設立して2社を経営統合し、3社体制となった弁当・惣菜類製造事業や昨年9月に連結子会社化した大手業務用酒類卸、みのりホールディングス㈱(東京都八王子市)の売り上げが寄与。関東・関西地区で積極的な事業拡大を図った食品関連事業が順調に伸びたほか、住宅関連が好調に推移し、約488億円の大幅増収となった。
一方、利益面では北九州市小倉南区、埼玉県戸田市、神戸市東灘区に新設した物流センターの創業費用や物流費の上昇、M&A費用などが影響し減益となった。当期純利益は持分法適用関連会社を連結子会社化したことに伴う段階取得に係る差益を特別利益に計上したため、6・9%増の31億1900万円と当初予想を上回った。
セグメント別に見ると、主力の食品関連事業は売上高が前期比15・6%増の3215億2900万円、セグメント利益が38・9%減の11億8000万円。糖粉・飼料畜産関連事業は売上高が4・7%増の683億7400万円、セグメント利益が6・4%増の15億4600万円。住宅・不動産関連事業は売上高が10・1%増の260億7200万円、セグメント利益が15・3%増の14億9900万円。運送、燃料関連、レンタカー、情報処理サービスなどのその他事業は事業収入・売上高が0・03%減の123億7500万円、セグメント利益が12・1%増の5億4500万円だった。
今期は売上高が前期比9・7%増の4700億円、営業利益が52・2%増の48億円、経常利益が49・1%増の53億円、純利益が5・8%増の33億円と増収増益を見込んでいる。

2018年6月19日発行