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7月の市内オフィス空室率は3・09% 三幸エステート調べ


13カ月連続で最低値更新

賃貸オフィス仲介の三幸エステート㈱(東京都中央区銀座、種田充博社長)調べによると、7月の市内オフィス空室率は前月比0・04ポイント減の3・09%で、13カ月連続で統計開始(95年1月)以来の最低値を更新した。

規模別では、基準階貸付面積が200坪以上の大規模ビルが前月比0・1ポイント減の1・5%、100坪以上200坪未満の大型ビルが前月比0・1ポイント増の2・3%、50坪以上100坪未満の中型ビルは前月比0・2ポイント減の5・8%となった。主要エリア別では、博多駅前が前月比0・1ポイント減の2・0%、呉服町が同0・1ポイント減の1・9%、天神が同0・2ポイント減の3・0%で、呉服町は統計開始以来初の1%台となった。募集賃料は前月比41円低下し坪当たり1万488円。中心部では貸し手優位の市場に移行しつつある一方で、周辺部では横ばい傾向が続いており、全体の募集賃料は緩やかな変動にとどまっている。

同社では「人材派遣関係の分室や内部増床などで空室率はわずかに低下した。既存ビルの募集床が顕在化しにくい状況が続いていることに加え、大型解約も予定されていないため、今後も逼迫した需給バランスが継続する」と分析している。

2017年8月29日発行