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66億円投じた西鉄日本橋ビルが完成  西日本鉄道    免震構造など最新の構造・設備導入


 西日本鉄道株式会社(福岡市中央区天神1丁目、竹島和幸社長)が約66億円を投じて東京都中央区日本橋3丁目に建設していた地上8階・地下1階建ての「西鉄日本橋ビル」が6月6日に完成した。
 関東圏のオフィスビルとしては同社初。利便性の高い立地と最新鋭の構造・設備を併せ持ち、同社オフィスビルのフラッグシップと位置付ける。場所はJR東京駅の東側(八重洲口側)、同駅および東京メトロ銀座・東西線「日本橋駅」から徒歩3分、都営浅草線「日本橋駅」から同4分。敷地面積は894平方mで、延べ床面積は6816平方m。賃貸面積は5127平方mで、うちオフィスが4723平方m(1フロア675平方m)、1階の商業施設が403平方m。オフィス内に柱が無い外周フラットコラム工法を採用し、自由度の高いオフィスレイアウトを実現できるのが特徴。加えて、地中21m超まで打ち込んだ高支持力杭や18カ所の天然ゴム系積層ゴム支承、8カ所のオイルダンパーによる免震構造を採用し、震度6強の地震が発生した場合の安全性を確保。停電時でも共用部への電源供給が約3時間可能な非常用発電機や、テナント用の発電機を設置するスペースも備え、テナント企業のBCP(事業継続計画)の実現をサポートする。
 また、環境負荷低減に配慮した設備も多数導入。全館にLED照明を採用するのに加え、オフィスフロアには高性能人検知照明センサーを導入し、同じフロア内でも人が不在のスペースは照明の明るさを自動で調節する省電力仕様となっている。空調は、1フロアを15のゾーンに分けて細かな温度調節が可能で、さらに外部の自然光や夜間の冷たい外気などを利用し、空調の負荷を抑える。太陽光発電の導入で共用部の電力使用料を抑制できるほか、緑化した屋上にリフレッシュスペースを設置し、憩いの場として自由に利用できる。