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6月の市内オフィス空室率は3・13% 三幸エステート調べ


12カ月連続で最低値、今後も低下傾向

賃貸オフィス仲介の三幸エステート㈱(東京都中央区銀座、種田充博社長)調べによると、6月の市内オフィス空室率は前月比0・27ポイント減の3・13%で、12カ月連続で統計開始(95年1月)以来の最低値を更新した。

規模別では、基準階貸付面積が200坪以上の大規模ビルが前月から横ばいの1・6%、100坪以上200坪未満の大型ビルが前月比0・6ポイント減の2・2%、50坪以上100坪未満の中型ビルは前月比0・1ポイント減の6・0%となった。主要エリア別では、博多駅前が前月比0・3ポイント減の2・1%、呉服町が前月から横ばいの2・0%、天神が同0・4ポイント減の3・2%で、博多駅前・天神は最低値を更新した。天神の最低値は20年ぶり。募集賃料は前月比90円低下し坪当たり1万529円で、5カ月ぶりに若干低下したものの緩やかな上昇基調にある。

同社では「天神エリアの大規模再開発に向けて、建て替え予定物件に入居しているテナントの物件探しが本格化し、100坪以上の大口募集に強い引き合いが集まっている。既存ビルでも解約と同時に申し込みが入るケースも目立ち始めており、今後も空室率の低下傾向が続く」と分析している。

2017年8月1日発行