NEWS

5G活用のロボット警備サービス実証実験 NTTドコモ九州支社とにしけい、正興電機製作所


㈱NTTドコモ九州支社(福岡市中央区渡辺通2丁目、山﨑拓執行役員支社長)と総合警備業の㈱にしけい(同市博多区店屋町、大坪潔晴社長)、受変電・制御装置メーカー㈱正興電機製作所(同区東光2丁目、添田英俊)は10月11日、第5世代移動通信方式(5G)を活用したロボット警備サービスの実用化に向けた協働検討に関する覚書を締結した。
警備現場においては労働人口減少に伴う社会環境の変化を受けてロボット警備サービスの実用化が期待されているが、そのためには警備ロボットのモバイル通信を活用した遠隔制御が求められ、ロボットに搭載された様々なセンサーで取得する位置情報・温度情報・画像などデータによる安定したリアルタイム制御が必要となる。
今回の実証実験で活用する5Gは、短時間で大量のデータ通信が可能となる「高速・大容量」、無線区間の遅れを少なくした「低遅延」、多くの端末と同時に接続可能な「多接続」の特長がある。これらの活用で警備ロボットのリアルタイム制御の実現、さらに複数ロボットの一括制御が期待され、ドコモの「5GオープンラボFUKUOKA」(福岡市)での技術検証と、来秋実施予定のフィールド検証を通して、実用化の可能性をめざす。
各社の役割は、正興電機製作所が警備ロボットを提供し、にしけいが警備業務のノウハウを提供。 ドコモが警備ロボットのモバイル化に向けた5Gなどの通信環境やドコモオープンイノベーションクラウドを提供する。3社は「各社のノウハウを持ち寄り、本協働を通してロボットによる警備サービス向上をめざして幅広く検討を進めていく」としている。

2019年10月23日発行