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5月22日に大分県別府市で総合防災訓練 NTTドコモ九州支社


週刊経済2025年4月30日発行号

南海トラフ地震による通信遮断を想定

㈱NTTドコモ九州支社(福岡市中央区渡辺通2丁目、和田あずさ執行役員支社長)は5月22日、大分県別府市の別府国際観光港多目的広場(別府港第四埠頭)で総合防災訓練を実施する。

昨年8月に宮崎県で最大震度6弱の地震をきっかけに、南海トラフ地震臨時情報の「巨大地震注意」が初めて発表されるなど、災害への備えへの重要性がますます高まっている中、防災に関する指定公共機関として災害対策基本法第48条に基づいて実施するもので、参加者数は約450人(来賓者約3百人、ドコモグループ約150人)を予定している。今回は「南海トラフ地震」により基地局が被災し通信が遮断となった場合を想定し、災害時の協定を締結している関係機関(陸上自衛隊西部方面隊・第七管区海上保安本部・赤十字飛行隊熊本支隊等)と合同で実施する。訓練内容はヘリコプターでの移動基地局車の吊り下げ輸送訓練(陸上自衛隊西部方面隊)や船上基地局による通信復旧訓練(国立弓削商船高等専門学校)、発電機による電源救済訓練、ドローンによる光ケーブル接続訓練(NTT西日本)、避難所での遠隔健康面談(国立大学法人大分大学)など。このほか、地震体験車や高所作業車、災害対策車両等の体験など一般客向けに様々な体験コーナーも設ける。ドコモでは「総合防災訓練等の取り組みを通じて災害時においても、より安定したサービスを提供できるよう努めていきたい」としている。