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4社共同で横浜市と介護分野のICT研究協定 ウェルモ


2月に横浜オフィス開設

介護事業者向けシステム開発の㈱ウェルモ(福岡市博多区博多駅東1丁目、鹿野佑介社長)は3月20日、横浜市と4社共同でICTで介護分野解決を目指す協定を締結した。
ウェルモ側が同市に提案し実現したもので、提携したのはウェルモのほかに自立支援や介護予防などを手がける㈱ジェイアーク(横浜市瀬谷区二ツ橋町、青木英憲社長)、東証一部上場で在宅介護や有料老人ホーム運営など介護事業を展開する㈱ツクイ(同市港南区上大岡西、津久井宏社長)、同じく東証一部上場でシステム開発の富士ソフト㈱(同市中区桜木町、坂下智保社長)。今後は4社共同で介護スタッフの負担軽減や介護サービスの質の向上に向けたAI活用による最適なケアプランの作成や通所介護計画の効率化などに関する研究を進めていく。
ウェルモは提携に先駆け2月に横浜オフィスを開設し、さらに3月7日には「とつかリビングラボ」と共同で横浜市戸塚区の介護サービス情報誌「ミルモブック戸塚区版」を発行しており、提携を機に福岡市や札幌市で展開する介護情報の見える化に向けた各種サービスの普及を図る。
同社は2013年4月設立。資本金5億7000万円、従業員55人。提供する「ミルモ」は居宅介護支援事業所・地域包括支援センター向けに介護保険内外のサービスの検索・登録・管理機能を設けたWebシステムで、検索カテゴリーとキーワードから利用者に適した支援やサービスを検索できる。現在東京都、福岡市近郊で約1・5万件の介護事業所データを提供しており、福岡市においては対象の介護事業所の約8割で導入されるなど、高い利用率を誇る。

2019年4月2日発行