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4月から水質浄化システムの提案を本格展開 福岡コミプラサービス 金門製作所と業務提携


 浄化槽維持管理、排水管高圧洗浄を手掛ける福岡コミプラサービス株式会社(福岡市南区花畑二丁目、時枝正昭社長)は、四月から厨房廃水除害施設を対象とした水質浄化システムの提案を本格的に展開する。
 これは、福岡県内における新規建築需要の伸び悩みを背景に、既設物件を対象とした総合メンテナンス設備事業の拡大を図る同社と、九州エリアを対象に同システムおよび関連商品の販売強化、認知度向上を図る水道・ガスメーターメーカーの株式会社金門製作所(東京都文京区、小野田晃夫社長)の狙いが合致し、今年一月二十日付で業務提携したことに伴うもの。同社では今後、同システムの九州地区総代理店として福岡県内を中心に展開する。名称は「ナチュラル・バイオ・システム」。同システムは従来の加圧式廃水浄化装置に代わり、有機性汚濁物質を活性土壌微生物で分解処理するのが特徴。廃水中の悪臭物質は土壌菌により吸着分解し腐食性ガスを防止するほか、自動制御により水と炭酸ガスに分解した処理水は中水として再利用する。同社では「床面積が三千平方メートル以上、一日あたり五十t以上の排水処理施設に対して効果がある。運営コストも加圧式浮上装置と比較して約六分の一に軽減できる」と話している。
 同社は一九八四年七月設立。資本金は一千万円、従業員数は二十五人。二〇〇一年六月期の売上高は三億円。
 時枝社長は福岡市出身、一九四三年三月一日生まれの六十歳。福岡工業大学電子工学科卒。趣味は登山。

2003.04.01 発行 週刊経済より