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3月3日、新宮町にホームセンターオープン  埼玉県のカインズ    初年度売上高30億円目指す


 北関東を中心に展開するホームセンター大手の株式会社カインズ(埼玉県本庄市、土屋裕雅社長)は、糟屋郡新宮町中央駅前2丁目に九州初出店のホームセンター「カインズ福岡新宮店」を3月3日にオープンする。2月2日に記者会見を開き、店舗概要の詳細を公表したもの。
 場所はJR鹿児島本線新宮中央駅前、スウェーデンの大手家具店「IKEA福岡新宮」隣接地。敷地面積は2万4423平方m。店舗は2階建てで延べ床面積は1万2803平方m、総売り場面積は1万318平方m。日用雑貨や家庭用品、インテリア、園芸用品などに加え、同社が手掛けるプライベートブランド商品など約7万点を揃える。初年度は30億円の売り上げを目指す。
 新店舗には、鶴ヶ島店(埼玉県)のみ展開する「カインズ工房&DIYコーナー」を導入し、工作や溶接、3Dプリンター、レーザー加工などが体験できるエリアを設けるほか、同社初の試みとしてカフェを店内に設置する。また、ペットコーナーではペット関連商品以外に、九州で初めて取り入れた全面ガラス張りのトリミングブースや、動物病院、ペットホテル、ドッグランスペースなどを設けた。営業時間は午前9時から午後8時まで。駐車可能台数は531台。会見で土屋社長は「福岡市のベッドタウンとして人口が急増している新宮町には同業でもあるホームセンターのほか、さまざまなタイプの店舗が集積しているので、相乗効果を見込んでいる。福岡新宮店は当社初の試みを取り入れた店舗でもあり、今後はこの“福岡モデル”導入店舗を全国展開していければ」と話している。
 同社は1989年3月設立。資本金32億6000万円。商品の企画から製造、小売までを自社で一貫したビジネスモデル「SPA方式」を取り入れ、年間で9000アイテムを企画。売上高に占める自社企画商品は約4割を誇る。現在福岡新宮店を含め全国25都道府県に200店舗を展開。今後は中国・四国、九州地区への出店を加速させながら知名度向上を図る方針。15年2月期の売上高は3871億円。グループ会社の株式会社ワークマンは上場しているが、同社は未上場。