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3月期連結売上高は1%増の497億1千万円  高田工業所


電力設備の建設工事が増加

プラント建設の㈱高田工業所(北九州市八幡西区築地町、髙田寿一郎社長)の3月期連結決算は、売上高が前期比1・0%増の497億1千万円、経常利益は同4・4%増の22億5500万円の増収増益だった。
売り上げ面では、エレクトロニクス関連設備の建設工事は減少したものの、電力設備の建設工事が増加したことで増収、利益面では増収に加え、工事運営の効率化などで、営業利益は7・5%増の23億200万円、当期純利益は株価下落による投資有価証券評価損の計上で0・6%増の14億2600万円だった。
工事種別の完工高は、化学プラントが3・8%減の182億2500万円、製鉄プラントが0・5%減の121億7600万円、電力設備はバイオマス発電等の増加で67・2%増の51億5600万円、エレクトロニクス関連設備は27・2%減の35億700万円、石油・天然ガスプラントは16・2%減の19億1千万円、社会インフラ設備は9・3%増の10億3千万円、その他は75・8%増の23億6900万円だった。
また当期の受注状況は製鉄プラント、石油・天然ガスプラントが大幅に伸び、電力設備、エレクトロニクス関連設備、社会インフラ設備は大幅減となったが全体の受注高は前期を6・6%上回る475億1800万円となっている。今期、製鉄は厳しいもののエレクトロニクス関連は上向くという見通しだが、新型コロナウイルス感染症の影響を算定できないことから業績予想は未定としている。
髙田社長は「年度末ごろには、現場の要員確保で新型コロナウイルスの影響も若干あったが、連結では増収増益を確保できた。今期の業績予想は未公表だが、新型コロナウイルスによる下振れ分の予測がついた時点で公表したい」と話している。

2020年6月23日発行