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3月期は完工高2ケタ減で減収減益  高田工業所    今期も減収減益見込む


 プラント建設の株式会社高田工業所(北九州市八幡西区築地町、高田寿一郎社長)の10年3月期連結決算は、売上高が前年比14・9%減の423億37百万円で、経常利益は37・1%減の22億38百万円で減収減益だった。
 売上面では、電力設備は増加したが、主力の化学プラント、エレクトロニクス関連設備、社会インフラ設備の工事量減少が響いた。損益面では、減収に加えて受注時点での採算が悪化した分をコストダウンで吸収できなかったことで営業利益は38・3%減の23億5百万円、当期純利益も40・6%減の12億55百万円となった。
 工事種別の完工高は化学プラントが14・1%減の171億29百万円、製鉄プラントが9・6%減の113億12百万円、石油・天然ガスプラントが4・2%増の27億23百万円、電力設備が2・9倍の26億32百万円、エレクトロニクス関連設備が64・0%減の20億7百万円、社会インフラ設備が75・4%減の5億13百万円、その他が6・4%減の31億37百万円。全体では16・0%減の394億56百万円だった。
 メンテナンス工事は12・1%減の212億94百万円、新設などの建設工事は20・1%減の181億61百万円だった。
 受注高も前期を7・2%下回る391億83百万円で、増加したのは電力設備の約2倍、石油・天然ガスプラントの9・9%増、製鉄プラントの3・4%増で、減少はエレクトロニクス関連設備の58・8%減、社会インフラ設備の57・4%減、化学プラントの7・2%減、その他の17・8%減となっている。建設工事は5・6%減、メンテナンス工事は8・5%減だった。
 今期売上高は5・5%減の4百億円、営業利益は34・9%減の15億円、経常利益は37・5%減の14億円、当期純利益は36・3%減の8億円で減収減益を見込んでいる。