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3年間で新事業創造に約72億円投資 ロイヤルHD


週刊経済2022年4月12日発行

100億円の増収目指す

ロイヤルHD(福岡市博多区那珂3丁目、阿部正孝社長)は今後3年間で総投資額の36%に当たる72億円を事業創造領域に投じ、100億円の増収を目指す。
本年度から2024年度までの中期経営計画で掲げたもので、withコロナに向けた構造改革を進める中、変化への対応を課題に、「既存事業の収益性向上」と「戦略的事業の創造」に力を入れる。特に戦略的事業の創造については、約72億円を投じ、資本業務提携する双日との連携強化のほか、テイクアウトやデリバリー業態、冷凍ミール事業などの成長分野を育成する。またレジャー需要の取り込みを見据えた都市型ホテルの改装やDX店舗の開発、さらに天丼専門店「てんや」のFC事業の拡大、M&Aによる直営事業基盤確立による海外事業などにも取り組む。
同社の2021年12月期決算は、売上高が前期比0・4%減の839億7500万円、経常損益が44億9800万円の経常損失(前期は198億5500万円の赤字)で、通期赤字は2期連続。コロナ禍で人流依存に頼っていた事業ポートフォリオを見直し、ポストコロナにおけるサスティナブルな成長に向けた新たなポートフォリオ経営の構築を目指す。