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3事業を統合し07年内にジャスダック上場 ウチヤマグループ 介護、飲食部門を柱に


 医療福祉や飲食店、不動産業のウチヤマグループ(北九州市小倉北区熊本二丁目、内山文治代表)は、医療福祉、飲食、不動産の三業態を合併し、〇七年のジャスダック上場を計画している。
 これまではカラオケ、居酒屋を運営する飲食部門四社を統合しての上場を計画していたが、医療福祉部門が好調なことから、新たに医療福祉、不動産を含む三業態での上場を目指している。現在の飲食部門の店舗数は六十七店舗(カラオケ五十店・居酒屋十七店)で、〇七年には百店舗体制にする予定。売上高は現在七十五億円だが、上場時には百億~百三十億円を目指す。当面は山口県以西でドミナント出店を図り、上場後には全国出店も計画している。
 医療福祉部門が運営する介護付有料老人ホームやケアハウスの既存ベッド数は三百七十二床。現在、建築中の施設をあわせると来春には千四十二床体制になる。その後の建設計画も進んでおり、上場までには二千床・売上高約八十億円を見込んでいる。
 内山代表は「医療福祉、飲食部門のサービスを全国のみなさんに知ってもらうためにも公開したい。事業の柱を増やすことで、投資家にはより魅力的な企業になるだろう」と話している。

 来春までに6棟、670床の介護施設を開設

 また同グループの医療福祉部門では、既存の七施設に加えて新たに六カ所の介護付有料老人ホームを建設している。建設中の施設が完成すれば、グループ全体では六百七十床増の千四十二床になる。
 建設しているのは、ウチヤマグループの(社福)八健会(内山文治理 事長)、有限会社コウノ(山本武博社長)、内山ビル株式会社(内山文治社長)。(社福)八健会は北九州市若松区古前に救護施設(生活保護対象者の社会復帰支援)「さわやかひびき園」(〇五年二月開設予定、定員百人)を建設中。有限会社コウノは同市小倉南区長野に介護付有料老人ホーム・グループホーム・デイサービス「さわやか螢風館(けいふうかん)」(〇四年十月開設予定、同百六人)、同市八幡西区西鳴水に介護付有料老人ホーム・デイサービス三十五人利用「さわやか鳴水館」(〇五年二月開設予定、同九十二人)、甘木市大字甘木に介護付有料老人ホーム「さわやかいずみ館」(〇四年十二月開設予定、同四十三人)、福岡市博多区大字立花寺に介護付有料老人ホーム・デイサービス三十五人利用「さわやか立花寺」(〇五年六月開設予定、同二百五十三人)を、内山ビル株式会社は直方市大字山部に介護付有料老人ホーム「さわやか直方」(〇五年二月開設予定、同七十六人)を建設している。
 このほか、今後の施設計画として、田川市大字伊田に介護付有料老人ホーム「さわやか田川」(仮称)、北九州市小倉北区神岳にグループホーム「さわやか小倉」(同)、同市門司区大久保に介護付有料老人ホーム「さわやか門司」(同)、春日市上白水に介護付有料老人ホーム「さわやか春日」(同)を予定している。
 内山代表は、「当グループはホームヘルパー養成施設を北九州市と山口県長府に持っているため、人材供給の体制もできており、卒業生を積極的に採用している。将来的には五千床つくりたい」と話している。
 同グループは、一九七一年六月設立、資本金は三億千五百万円、〇三年五月期の売上高は約百十四億円、従業員数は四百人(契約社員も含めると千四百人)。グループ会社には不動産業の内山ビル、株式会社アメニティー、株式会社ハウス22、飲食業の株式会社ボナー、有限会社コウノ、株式会社ゼンコープレーション、有限会社ノア、医療福祉業の(社福)さわやか会、(社福)八健会がある。同代表は北九州市小倉北区出身、一九四一年四月十二日生まれの六十三歳。趣味はゴルフ、食べ歩き。

2004.5.11 発行 週刊経済より