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25億円かけ茨城県大洗町にめんたい工場  東京かねふく    製造工程の見学ギャラリー併設


 水産加工品・食料品製造卸業の東京かねふく(東京都中央区銀座5丁目、竹内昌之社長)は、9月12日、茨城県東茨城郡大洗町に見学ギャラリーおよび直売店を併設した新工場「めんたいパーク」をオープンした。総工費は25億円。
 近年、大型複合商業施設や海洋施設、魚市場など各種観光施設の拡充で活性化する同地域を背景に、一般観光客を対象とした明太子製造工程の見学ギャラリー、直売所を併設した新工場を開設することで、新たな国内生産体制の確立およびブランド強化を図るのが狙い。場所は県道2号沿い、大洗港第二ふ頭内。敷地面積は1万8724・92平方m。2階建てで延べ床面積は5609・32平方m。1階が食品衛生管理システム「HACCP」対応工場ほか、見学ギャラリー(フロア面積355・3平方m)、直売店(同397・8平方m)、2階が事務所。見学ギャラリーではスケソウダラの生態や生育環境、原料卵の成熟度などについて解説。画像や模型を展示するほか、子供向けパッチパネル式の明太子学習コーナーを設置。100mの工場内通路には仕入れから製造、販売までの「原卵選び」、「解凍」、「塩漬け」、「味付け・熟成」、「包装・販売」の工程を掲示。ガラス越しに実際の製造作業を見学できるのが特徴。駐車台数はバス8台、乗用車80台。今後、ブランド強化を目的とした情報発信拠点として、年間来場者30万人を目指す。同社では「初日、2日目と連日4000人の方々に来場していただいた。今後も見せる工場として、驚きと感動のある明太子づくりに努めていきたい」と話している。同社は株式会社かねふく(福岡市東区馬出4丁目、同)のグループ会社として1981年9月に設立。資本金は8800万円、従業員数は365人(パート含む)。