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2015年までに郊外型店舗を3店出店  インキューブ西鉄    木の葉店モデルに


 雑貨館を展開する株式会社インキューブ西鉄(福岡市中央区天神2丁目、楳木賀久社長)は来年度から3年間で、郊外型商業施設内に3店舗出店する。
 集客率が高く、若者向け文具や雑貨の需要が高い郊外型商業施設に出店することで、規模拡大を図る。旗艦店の天神店を構える福岡中心部では、大手雑貨店の天神ロフトや昨年3月に東急ハンズ博多店が出店したことで競争が激化。天神店の12年2月期の売上高は前期比約7%減と落ち込んだため、同社では福岡郊外に出店することで収益性の高い店づくりを目指す。店舗形態は店舗面積約8百平方mの小型店舗で、昨年4月に出店した木の葉モール店と同規模。郊外で需要の多い文具の比率を7割前後とし、約5割の天神店に比べて引き上げる。出店地区は非公表だが、年1店舗のペースで新規出店を進める。同社の楳木社長は、「初の郊外型施設出店となった木の葉モール店は、初年度売上高見込み2億5千万円を上回るなど好調。同店のビジネスモデルを軸に、事業規模を拡大したい」と話している。
 同社は99年2月設立。資本金は5千万円。西日本鉄道の全額出資の子会社で12年2月期の売上高は前期4%増の約28億円。天神店、木の葉モール店のほかに、久留米店を展開している。楳木社長は55年10月16日生まれの56歳。大牟田市出身。九州工業大学機械科卒。80年に西日本鉄道株式会社入社後、09年7月に同社社長に就任。趣味は料理。