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20代男性は支出に楽観的  電通九州    「九州生活者調査2009」を発表


 広告会社、株式会社電通九州(福岡市中央区赤坂1丁目、中野正道社長)が4月22日に発表した九州7県に住む20~59歳の男女個人2000人を対象とした「九州生活者調査2009」(今年1月に実施)によると、支出マインドは20代男性が楽観的なのに対して、20代女性と40代男性は引き締め傾向といった世代間格差があることなど、九州人の意識や消費行動の実態が明らかになった。
 これは、2011年の九州新幹線全線開通などを控え、取り巻く環境の大変化が予想されるなか、九州人の意識や消費行動を詳細に把握し、データベースとして蓄積することで、地域に根ざした効果的なマーケティング活動やコミュニケーション活動に生かす狙い。2000サンプルを擁することで全体の傾向はもちろん、7県ごとの違いや、性年代別など属性ごとの分析を可能とした。また、九州と東京を比較できるよう、東京都内の生活者400人に対しても同時に調査。質問項目は、九州人の暮らしや消費動向、メディア接触、九州各県のイメージや県人意識に関してなど幅広いジャンルで構成。今回はトピックスとして、九州新幹線、道州制、アジア意識など時代性の高い質問も盛り込んだ。支出マインド以外の主な調査結果としては、(1)高感度商品への大きな購買意向。今後やりたいコトは「旅行」と「貯蓄」(2)20代男性の3割が「お酒は飲まない」、6割は「喫煙経験なし」といった若者の変化の兆し(3)高い九州への「永住意向」、課題は「働く場所が少ない」こと(1)九州新幹線全線開通時の利用意向は5割強で、目的は「観光」「温泉」など。同社では同調査を毎年1回定期的に実施し、九州の生活者の変化を継続的に分析していく予定。