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2億4000万円かけ組立工場増設など設備投資   三松   本社工場はシートメタル加工・組立専用に


 薄物板金(シートメタル)など各種装置部材加工・組立の株式会社三松(筑紫野市岡田三丁目、安岡貞勝社長)は〇四年十月から〇五年一月十五日にかけ、総額二億四千万円を投じ工場を増設、新規設備を導入した。
生産効率並びに品質の向上を狙ったもの。近年、組み立てまでを請け負う案件が増加したのに伴い、従来の工場施設では商品・作業が滞留するケースが出てきていた。
 〇三年十月、商品滞留の原因となっている組立工程用として、本社敷地内に建築面積約五百平方メートルの工場を一棟増設したのを皮切りに設備投資を開始した。十二月末から一月十五日にかけて既設の本社工場の生産ラインを変更し、部品製造の工程までの流れをスムーズ化し、品質管理もしやすくした。生産ライン変更に併せて、従来機二台分の加工能力を持つ新型のレーザー・プレスMC複合機一台を導入した。材料の自動供給や端材の自動排出機能を持ち、作業中断の必要がなくなったほか、加工性 能の向上により品質も高まった。従来機二台のうち一台は継続稼働させ、生産効率は加工部材の重量ベースで従来の二・五倍になる。さらに従来は手作業で処理していた切断面やネジ穴などの最終仕上げも機械処理が可能となり、最終工程の省力化にもつながった。
 また、これまで夜須工場を中心に本社工場内でも手掛けていた住宅・ 建築部材の生産ラインを夜須工場に集約、本社工場をシートメタル加工・組立専用、住宅・建築部材専用を夜須工場に大別した。
 最新のMC複合機の約一億円を始め、組立工場建設など、設備投資学は二億四千万円となった。
 同社は一九七二年三月設立、資本金八千五百万円、従業員数百四人。

2005.1.25 発行 週刊経済より