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2億1100万円かけ西区今津に児童福祉施設  子どもの村福岡    住宅5棟、センターハウスを建設


 NPO法人「子どもの村福岡」(福岡市中央区赤坂3丁目、満留昭久理事長)は、同市西区今津地区に子供の社会的養護、自立支援を目的とした児童福祉施設「子どもの村福岡」を建設する。現在、造成工事中で10月から2階建て戸建て住宅5棟および2階建てセンターハウスを着工し、来年3月に完成、4月の開村を目指す。総事業費は2億1100万円。
 これは親の病気や離婚、育児放棄など様々な社会問題を背景に、家庭的環境を失った子供達の救済および社会的養護、自立支援が目的。場所は県道54号沿い、今津特別支援学校から約100m北東側。福岡市から敷地面積約3500平方mの市有地を賃借し、建設するもので、床面積は戸建住宅が116平方mから135平方m、間取りは4LDK。センターハウスが299平方mで1階が事務室、カウンセリングルーム、ミーティングルーム、多目的ホール、2階が村長の家となる。住宅5棟、センターハウスの建設費は1億5800万円。開村後は研修を受けた育親(里親)と子供3~5人で1家族を構成。村長および育親アシスタント2人がセンター棟に常駐し、同村の運営、育児支援、地域支援を実施する。初年度は乳幼児のみ5~10人を受け入れ、5年後に乳幼児と小学生5~10人の計25人、10年後には乳幼児と小・中学生15~25人を受け入れる計画。開村初年度の運営費は4400万円。今後も引き続き運営資金の確保と児童受入施設の整備拡充、育親および支援スタッフ研修、各種自立支援システムの構築を推進する。
 同会は、現在132カ国、450カ所で活動する世界最大の子供支援NPO団体「SOSキンダードルフ(子どもの村)」(本部オーストリア)の日本支部として06年7月に設立。今年7月には福岡国税局から「認定NPO法人」を認定。支援会員数は個人872人、団体231企業・団体(09年7月現在)。