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14期連続の増収増益で過去最高を更新 グリーンクロス


週刊経済2023年6月20日発行号

売上高は9・8%増の225億1400万円

工事現場向け安全機材販売の㈱グリーンクロス(福岡市中央区笹丘1丁目、久保孝二社長)の2023年4月期連結決算は、売上高が前期比9・8%増の225億1400万円、経常利益は1・7%増の15億1500万円だった。14期連続の増収増益で売上高、経常利益共に過去最高を更新した。
顧客ニーズに沿ったレンタル事業およびサインメディア事業の営業促進と各種経営リソースの強化、物流システムの効率化に注力。また、ブロック経営を基点としての営業拠点ネットワーク網の一層の連携機能推進に専心した結果、工事用安全用品レンタル事業が前年比11・8%増、サインメディア事業が24・0%増と大きく伸長。また、期中に4社をM&Aしたこともあり増収となった。利益面では、増収基調に加え、自社便の活用による物流コストの削減などが奏功し増益となった。営業利益は2・8%増の14億9600万円、当期純利益は8・6%増の10億5200万円。また、期末配当予想を修正し、普通配当30円に1株当たり2円を加えた合計32円とし、10年連続の増配となった。
商品別の売上高は、安全機材用品の工事標示板・標識が前年比0・2%増の16億3054万8000円、仮設防護柵が2・5%増の9億4249万円、保安灯・警告灯が4・4%増の4億9035万円、防災用品・環境整備用品が3・6%減の25億4506万5000円、その他商品が2・9%増の40億8857万円で、安全機材用品全体では0・7%増の96億9702万4000円。グリーンレンタルは11・8%増の60億3607万円、サインメディアは24・0%増の67億8096万1000円だった。
今期は売上高が前期比4・4%増の235億円、営業利益が4・9%増の15億6900万円、経常利益が5・2%増の15億9300万円、当期純利益が1・2%増の10億6500万円で、15期連続の増収増益を見込んでいる。
久保社長は「エリアとしては2025年に万博を控えている関西地区が特に好調。M&Aでグループ9社体制になっており、今期はシナジーをさらに追求していきたい。徐々に戻りつつあるイベント需要の獲得、看板点検サービスの『看板クリニック』の伸展を目指す」と話している。