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12月は4・5%減で25カ月連続のマイナス  九州・沖縄地区百貨店売上高   節約志向で全商品減少


 九州百貨店協会に加盟する九州・沖縄の百貨店(17社26店舗)の09年12月の売上高は649億円で前年同月比4・5%減、25カ月連続のマイナスとなった。
 前半は気温が高めに推移し、衣料品を中心に動きが鈍く苦戦。後半、急激な冷え込みにより冬物衣料品に動きがあった。また、一部クリアランスの前倒しもあり、婦人服用品、婦人靴などが持ち直した。クリスマス商戦は、終盤盛り上がりを見せたが、昨年の反動もあり苦戦した。一部の店舗で前月の反動が出たことや物産催事、おせちなども好調で食料品押し上げの要因となった。全体としてはボーナスの減少もあり、節約志向が強く、不要不急の商品の買い控え傾向から厳しい状況が続き、25カ月連続前年割れとなった。 
 商品別動向をみると、衣料品は同5・4%減。内訳は、「紳士服用品」が全般に動きが鈍く同8・6%減、「婦人服用品」はセーター、ブラウスなどが苦戦し同3・6%減、「子供服用品」は全般に動きが鈍く同9・8%減、「その他衣料品」はタオルなどの動きがよかったが同5・2%減だった。また、「身の回り品」は、アクセサリー、旅行用品などの動きがよかったが同8・7%減、「雑貨」はメガネ、スポーツ用品などの動きがよかったが同4・7%減、「家庭用品」は、家電用品の動きが全般に鈍く同4・8%減となった。「食料品」は精肉、洋菓子、生鮮などの動きが良かったが同0・9%減だった。主要都市の状況は名古屋5・6%減、北九州5・8%減、福岡0・4%減となった。