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11期連続の増収増益で過去最高を更新  グリーンクロス


売上高は10・0%増の169億9300万円

工事現場向け安全機材販売の㈱グリーンクロス(福岡市中央区小笹5丁目、久保孝二社長)の2020年4月期連結決算は、売上高が前期比10・0%増の169億9300万円、経常利益は同9・7%増の13億6500万円だった。11期連続の増収増益で売上高、経常益ともに過去最高を更新した。
各物流拠点の最有効活用による全社物流循環システムの整備を進めると共に、ブロック経営を基点として営業拠点ネットワーク網の連携機能推進に注力した結果、工事用安全用品レンタル事業が前期比15・9%増と伸長。サインメディア事業もインターネット事業の着実な進展による市場領域の拡大を図り、屋外広告物の点検・診断から施工までを請け負う「看板クリニック」業務の拡大や子会社とのシナジー効果で前期比7・2%増と好調で増収となった。利益面では、増収基調に加え、利益率の高いレンタル事業が堅調に推移したことから増益となった。営業利益は同10・1%増の13億5500万円、親会社株主に帰属する当期純利益は同10・4%増の8億6300万円。
商品別の売上高は、安全機材用品の工事標示板・標識が前年比2・4%増の14億3945万8千円、仮設防護柵が同4・0%増の7億7127万1千円、保安灯・警告灯が同0・1%減の3億4227万2千円、防災用品・環境整備用品が同27・8%増の25億6957万9千円、その他商品が同0・4%増の25億6165万4千円で、安全機材用品全体では同9・0%増の76億8423万4千円。グリーンレンタルは同15・9%増の40億3881万6千円、サインメディアは同7・2%増の52億7046万2千円だった。
今期は売上高が前期比2・1%増の173億4800万円、営業利益が同1・3%増の13億7300万円、経常利益が同1・2%増の13億8200万円、親会社株主に帰属する当期純利益が同1・2%増の8億7400万円で、12期連続の増収増益を見込んでいる。
久保社長は「昨年10月の関西ロジスティクス開設効果が大きかった。ここ数年取り組んでいる働き方改革もコスト削減に寄与している。今期もグループ全体の営業体制強化に努めていく」と話している。

2020年6月30日発行