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11月4日から旦過市場の新商業施設の事業者を公募 北九州市


週刊経済2025年10月22日発行号

最低売却価格は12億3800万円

北九州市は11月4日から、「旦過地区土地区画整理事業」の一環で建設中の旦過市場A地区立体換地建築物(北九州市小倉北区魚町4丁目)の2階〜4階を公募型プロポーザル方式で事業者を募集し、売却すると発表した。
公募対象は、同建物の2階商業フロア(約1477㎡)と3・4階の駐車場フロア(約3117㎡、約90台分)で、最低売却価格は税込12億3800万円。屋上共用部は駐車場フロア(約40台分)として利用可能となっている。公募は市保有の保留床と民間権利者保有の換地床を一括として売却するプロポーザル方式で行われる。公募に関する主な条件として、2階の商業フロアは、北九州の食を堪能できる店舗を集積した飲食を中心とした施設としての活用が求められる。また、地域事業者の参画や「北九州らしさ」を打ち出す店舗構成、既存の旦過市場店舗や組合と連携する工夫なども望ましいとしている。10月10日に公募素案を公開済みで、11月4日から公募を開始。2026年3月から4月にかけて審査と売却契約を締結し、同年中の開業を目指す。
旦過市場周辺では、今回の事業者公募や北九州市立大学新学部の設置など大型プロジェクトが進行している。旦過地区の整備を担当している建設局河川部神嶽川旦過地区整備室は、「旦過市場は100年以上、北九州の台所として周辺地域の人たちや観光客に親しまれてきた。公募によって多くの人に市場のファンになってもらえるような、魅力ある活用を提案する事業者の応募を期待したい。新たなコンセプト『ひらけ旦過!』をもとに、持続可能性を持った市場へと、引き続き再整備を進めていく」と話している。