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11年の平均賃金は2%増の32万5104円   福岡県の賃金事情    県労働政策課まとめ


 県労働政策課が1月23日にまとめた福岡県の賃金事情によると、2011年7月1カ月間の県内常用従業員の平均賃金は前年比2%増の32万5104円となった。
 毎年7月1カ月間の平均賃金を調べたもので、対象は1日の所定労働時間が正社員と変わらず、調査月前2カ月にそれぞれ18日以上雇われている従業員を含んでいる。賃金のうち通勤手当などの諸手当を含む基準内賃金は、同3・1%増の28万8409円で。時間外勤務などの基準外賃金は、同6・4%減の3万6695円。勤続年数は12・7年で0・2年長くなり、平均年齢は39・4歳で0・6歳下がった。
 規模別では、従業員3百人以上の大企業が同2%増の33万7178円で勤続年数は13・1年、平均年齢は38・8歳。中小企業は、同0・7%増の27万8993円で勤続年数は11年、平均年齢は42歳。規模別の賃金格差は5万8185円で、前年から4778円広がった。
 また、09年4月の大卒の初任給は同0・87%増の18万8550円。短大・高専卒は0・88%増の16万7496円で、高卒は2・4%増の15万6443円。同調査は、任意抽出した県内12百の民間事業所を対象とし、有効回答603事業所のデータを集計。賃金のほかにも労働時間、週休制、パート労働者の実態などをまとめている。前期比は前年統計と単純比較したもの。