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10期連続の増収増益で過去最高を更新 グリーンクロス


売上高は5・4%増の154億5000万円

工事現場向け安全機材販売の㈱グリーンクロス(福岡市中央区小笹5丁目、久保孝二社長)の2019年4月期連結決算は、売上高が前期比5・4%増の154億5000万円、経常利益は同4・9%増の12億4400万円だった。10期連続の増収増益で売上高、経常益ともに過去最高を更新した。
各物流拠点の最有効活用による全社物流循環システムの整備を進めるとともに、営業拠点ネットワーク網の連携機能推進で地域シェア拡大と取引深耕化に注力した結果、工事用安全用品レンタル事業が前期比10%増と伸長。災害復興の需要獲得なども寄与した。サインメディア事業もインターネット事業の着実な進展による市場領域の拡大を図ったことで増収につながった。また、3月1日付で看板工事業の北斗ネオン㈱(福岡市博多区博多駅南5丁目)を子会社化するなど、看板メンテナンス業務も強化している。利益面では、増収基調に加え、利益率の高いレンタル事業が好調だったことから増益となった。営業利益は同4・9%増の12億3000万円、当期純利益は同2・9%増の7億8200万円。
商品別の売上高は、安全機材用品の工事標示板・標識が前年比3・3%減の14億533万1000円、仮設防護柵が同6・7%増の7億4170万円、保安灯・警告灯が同1・6%減の3億4269万9000円、防災用品・環境整備用品が同9・0%増の20億993万1000円、その他商品が同16・5%増の25億5190万7000円で、安全機材用品全体では同7・9%増の70億5157万1000円。グリーンレンタルは同10・0%増の34億8422万1000円、サインメディアは同0・8%減の49億1511万6000円だった。
今期は売上高が前期比3・2%増の159億4500万円、営業利益が同2・1%増の12億5700万円、経常利益が同2・0%増の12億7000万円、当期純利益が同1・8%増の7億9600万円で、11期連続の増収増益を見込んでいる。
久保社長は「ここ数年取り組んでいる働き方改革により、休暇増と残業減が進んでいる。さらなる生産性向上に努めていきたい。今期はサインメディア事業に力を入れる。また、上期中にメディア事業部大阪営業所と関西ロジスティクスの稼働を目指す」と話している。

2019年6月25日発行