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08年度上期は月産4万台の見通し  日産自動車九州工場    通期50万台の可能性も


 日産自動車株式会社九州工場((京都郡苅田町、川瀬賢三理事工場長)は、08年度上期、月間約4万台ペースの生産を見込んでいる。
 07年度は、上期15万台、下期は25万台で通期約40万台を生産、期中にエクストレイル、デュアリス、北米向けのローグ、ムラーノのSUV(スポーツ多目的車)4車種と、今年2月からはさらに1車種を加え、現在は月産4万台のフル稼働状態が続き、1000人近い派遣社員を増員して対応している。景気減速が進むアメリカを中心とした北米向け輸出は、急速な円高も加わって、今後を懸念する声が高まっているが、川瀬工場長は「我々も気にはなるが、今のところ現場としては、市場に対応した生産を行っていく事が役割で、今後影響はあるにしてもアメリカの大型車ほどには大きな打撃はないだろう」と話しており、少なくとも08度上期の生産に関しては、当分今の基調が続くと見ている。順調に推移すれば、通期でフル生産状態が続く可能性もあるという。また、同工場敷地内に建設中の日産車体九州株式会社生産工場が09年に稼動を始める計画で、「実際に生産をスタートするタイミングや、どの程度の生産量になるかはその時の需要によって違ってくる」(川瀬工場長)が、これが加わると、月産の生産能力65万台と、世界トップレベルの生産能力をもつことになる。