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黒留袖をリメイクした新アパレルブランド展開開始 アンドスター


週刊経済2025年8月27日発行号

クラウドファンディングサイトで先行発売

国内外ブランドを扱うセレクトショップを運営する㈱アンドスター(福岡市東区名島3丁目、福田真大社長)は8月18日、クラウドファンディングサイト「Makuake(マクアケ)」で、黒留袖を現代服にリメイクした新アパレルブランド「HIBANA(ひばな)」を先行発売した。

年間数百万着の着物が処分され、さらに結婚式など慶事で使用される黒留袖を含む多くが長期間家庭で保管されている状況や、国内の縫製工場や職人の減少も深刻化する業界の問題を背景に、着られなくなった黒留袖を日常で使える服にアップサイクルするブランドとして立ち上げた。国内工場で一点ずつ手作業で縫製し、着物ならではの色彩とモチーフを現代的にアレンジしたシャツやバッグ、アウターなどを展開。サイトでは、シャツを一般販売予定価格の35~40%引きで購入できる早割のプランを設けている。このほか、クラウドファンディング応援商品としてトートバッグ2種類(7600円・税込み)、半袖Tシャツ3色2種(8700〜8900円・同)、長袖Tシャツ3色2種(9800〜1万1500円・同)、長袖スウェットパーカー2色(1万6400円・同)も発売した。今後は、海外ポップアップストアやオンライン販売を強化し、欧米市場やインバウンド観光客への展開を予定。将来的には「Made in Japanのアップサイクルブランド」として世界的な認知を目指す。

同社は、2011年4月設立。資本金は300万円。イオンモール香椎浜(同区香椎浜3丁目)にアパレル店「アンドスター」を経営する。