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鶏卵相場低下で売上高は4・8%減の137億円 イフジ産業


5期連続増益、数量は6期連続過去最高

粕屋郡粕屋町戸原東2丁目の業務用液卵メーカー・イフジ産業㈱(藤井宗徳社長)の2019年3月期連結決算は、売上高が前期比4・8%減の137億1100万円、経常利益が同16・7%増の8億2800万円の減収増益で、5期連続の増益となった。
営業利益は同16・3%増の8億600万円、当期純利益は同0・6%減の5億5200万円。主力の鶏卵関連事業では販売数量が主要販売先の製菓・製パンメーカー向けの販売が堅調だったことなどで、前期比4・9%増と6期連続で過去最高を更新した。液卵売上高は、販売数量は増加したものの鶏卵相場が低下したことで製品販売単価が低下し、同5%減の116億200万円となった。また、加工品売上高は仕入販売の減少などで、同13・9%減の4億9800万円。その他の売上高は同10・9%減の4億200万円だった。この結果、鶏卵関連事業全体の売上高は同5・6%減の125億200万円。セグメント利益は、販売数量の増加や鶏卵相場の低下に伴う原料仕入れ単価の低下などから同17・5%増の7億4500万円と二けた台の伸びを示した。
子会社の日本化工食品㈱の調味料関連事業は、取引先の新商品やリニューアル商品の原料として採用された既存製品の販売増などで、売上高は同5・4%増の12億3400万円。セグメント利益は組織体制の見直しに伴う人件費増加や一時的な費用の発生などで、同0・3%減の4700万円となった。
今期の見込みは、売上高が同0・7%減の136億1700万円、経常利益は同1・4%増の8億4000万円。営業利益は同2・8%増の8億2900万円、当期純利益は同1・7%増の5億6100万円を見込んでいる。

2019年5月21日発行