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食物の安全性を分析する中央研究所を法人化 キューサイ 外部からの委託増加で


 青汁・冷凍食品の製造販売、キューサイ株式会社(福岡市中央区草香江一丁目、長谷川常雄社長)は一月二十四日付で、青汁などの残留農薬の分析を実施してきた中央研究所を法人化した。
 同研究所では青汁を中心とした残留農薬の分析を実施してきたが、輸入野菜や果実から基準値以上の農薬が検出される事例が相次いでいることを背景に外部からの委託が増加、今後もその需要が見込まれることから、守秘公正を保つ観点から法人化するもの。社名は株式会社キューサイ分析研究所。資本金一千万円はキューサイが全額出資した。代表取締役には 同社の原田晋吾・経営企画室長が就任。研究員は十数人で、本社機能はキューサイ内に置いている。
 食品に含まれる残留農薬の検出・分析をはじめ、食品の安全および栄養成分に関する物質の分析、遺伝子組み替え技術を活用した食品の安全分析などを手掛ける。初年度の売上見込みは五千万~一億円。
 同社は一九六三年十二月の創業、一九六五年十月の設立。資本金三十二億五千八百四十一万円。従業員約四百人。〇二年二月期連結決算の売上高は三百二十六億円。経常利益は二十一億五千四百万円。
 長谷川社長は京都市出身で、一九三三年八月十三日生まれの六十九歳。同志社大学経済学部卒。趣味は絵画鑑賞、謡曲、声楽。

2003.02.18 発行 週刊経済より