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食品残渣から発電する電力プラン導入 ロイヤルG
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週刊経済2025年5月21日発行号
東京工場、福岡工場で
ロイヤルグループで食品事業を担うロイヤル㈱(福岡市博多区那珂3丁目、白石雅博社長)は4月1日、食品残渣からリサイクル発電した電力を使用する新たな電力プランを導入した。
廃棄物から発電した電力を買い取り、廃棄物の発生元施設に廃棄物量に応じて電力料金を割り引いて供給するアーバンエナジー㈱(横浜市)の電力プラン「創電割」を活用する。
電力の供給スキームは、ロイヤルが運営する東京工場、福岡工場で、総合資源化リサイクル事業のJ&T環境㈱(同市)が運営する千葉バイオガスセンターと同社の子会社で食品リサイクル・バイオガス発電事業の福岡バイオフードリサイクル㈱(福岡市博多区)が、食品加工などの際に排出される食品残渣の一部をタンク内でメタン発酵させ、回収したメタンガスを燃料にガスエンジン発電機でリサイクル発電。その電力を買い取ったアーバンエナジーが一般送配電事業者(東京エリアは東京電力パワーグリット、九州エリアは九州電力送配電)の送配電網を通じ各工場へ供給する仕組み。ロイヤルでは使用電力量に対して再生可能エネルギー指定の非化石証書を活用した電力プランも合わせて導入し、CO2実質排出量ゼロを実現する。
同社では「外食産業の再生利用等実施率が低い水準で推移する中、食品リサイクル率の向上に加え、廃棄物削減、再エネの活用を通じて持続可能な社会の実現に貢献していきたい」と話している。