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韓国向け贈答用菓子を1月から本格販売   ひよ子   韓国の高麗堂と販売取引を契約


 和洋菓子・パン製造、販売などを手掛ける株式会社ひよ子(福岡市南区向野1丁目、石坂博史社長)は2006年1月から、韓国に向けた贈答用菓子の販売を本格的に開始する。同社商品を海外に輸出し、現地で本格販売するのは今回が初めて。
 これは近年の韓国菓子市場において、同社が生産する立体菓子「ひよ子」に酷似したコピー商品が流入するといった社会問題を背景に、韓国市場を対象とした贈答用菓子商品の本格販売を掲げることで、韓国内における同社ブランドの浸透および海外戦略に基づく販売強化を目的としたもの。
 04年9月に韓国の菓子・パン製造販売業、高麗堂(ソウル市、チョン・ジェホ社長)と販売取引契約を結び、05年12月から高麗堂に贈答用菓子を輸出。06年1月には高麗堂を通じて、主にソウル市内の主要百貨店や大型商業施設などで販売強化する方針。
 輸出対象商品は「名菓・ひよ子」ほか、焼き菓子「ひよ子サブレ」など同社主力商品を中心に手掛け、販売状況に応じて順次商品アイテムを拡充する。価格は従来小売価格の4割増で設定しており、初年度年間売上高は1億2,000万円を目指す。
 同社では「秋に実施した試験販売では3日間で約220万円を売り上げるなど反応が良い。今後も日本の高級菓子というイメージ定着を図り、新たな販売戦略を確立していきたい」と話している。
 同社は1912年創業、59年8月設立、資本金9,239万円、従業員数240人。04年9月期の売上高は52億円。