NEWS
需給調整プラットフォーム構築プロジェクトを発足 ロイヤルHD
Tag:
週刊経済2025年9月24日発行号
Goals、双日食料、デリカフーズと
ロイヤルホールディングス㈱(福岡市博多区那珂3丁目、阿部正孝社長)は8月27日、AIを活用してサプライチェーン全体の最適化を目指す「需給調整プラットフォーム構築プロジェクト」を、㈱Goals(東京都港区、佐崎傑社長)、双日食料㈱(同区、小泉豊社長)、デリカフーズ㈱(同足立区、小林憲司社長)と発足したと発表した。
同プロジェクトは、外食事業で蓄積された需要予測データを物流領域に応用し、食材在庫の最適化と食品ロスの削減を目的としたもので、AI需要予測でDXを推進するGoals社、物流業務の効率化を担う双日食料、青果物の需給調整や品質管理を担うデリカフーズの3社が連携する。
具体的には、ロイヤルグループの「ロイヤルホスト」および「天丼てんや」で既に運用されている、Goals社提供のAI需要予測サービス「HANZO自動発注」のデータを活用する。このサービスは、商品の販売傾向や客数、天気予報などからAIが食材の使用量を予測し、発注を自動化するもので、プロジェクトでは店舗で蓄積されたこの需要予測データを物流センターの入出庫計画や在庫計画、さらにはデリカフーズの青果仕入計画や製造計画にまで連携させ、サプライチェーン全体の精度向上を検証する 。
すでに実証実験は8月から「天丼てんや」の一部商品を対象に開始されており、在庫不足を発生させない状態での在庫量削減や保管スペースの縮小といった効果を検証しながら、段階的に対象業態や品目を拡大していく。同社では「将来的には店舗の自動発注から物流、購買までをデータに基づき一気通貫で自動化し、食品ロスや業務ロスの削減を目指す」としている。

