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電機部品、金型好調で4期ぶりに黒字  三井ハイテック    震災、水害影響し最終赤字は15億円


 半導体部品メーカーの三井ハイテック株式会社(北九州市八幡西区、三井康誠社長)の12年1月期連結決算は、売上高が前期比1・5%増の508億17百万円、経常利益は85百万円(前年同期9億42百万円の赤字)で4期ぶりに黒字転換した。
 半導体の需要減で電子部品は苦戦したものの、省エネ家電向けの電機部品やメーカー向け金型などの事業が好調に推移、2期連続の増収につながった。中でも電子部品事業は、タイの水害の影響で現地工場が操業を停止したが、迅速に東南アジア地域での代替生産に踏み切り、影響を最小限に留めた。
 利益面では増収に伴う利益改善で営業利益、経常利益は黒字化したものの、東日本大震災、タイの水害を受けて固定資産7億42百万円を切り崩す特別損失が発生。当期純利益は15億73百万円の赤字(前期27億57百万円の赤字)となった。
 今期は統括責任者などの若返りを図るなど、社内改革で経営の効率化を進めていく。売上高は前期比10・2%増の560億円、経常利益は同8・2倍の7億円、当期純利益は4億円の増収増益を見込む。