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電子部品の品質評価請け負い事業を開始 ハタテック 初年度売上高目標は2000万円
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電子ソフト設計・開発の株式会社ハタテック(福岡市博多区博多駅東3丁目、畑中房昭社長)は、3月15日付で特殊環境下での電機・電子部品の評価試験を請け負う事業を開始した。
これは、電機・電子製品の中の一部品が劣化して発生するリコール、回収、告知などが多発していることから、製品化する前の部品の耐久性を評価、審査して品質管理・保証の強化や技術力、信用力強化につなげるもの。部品が製品内部でどのような条件で使用されるか顧客(製造メーカー)から調査し、その環境条件を実際に再現し評価する。ケーブル、コネクタ、操作スイッチ、非常停止スイッチなどの電子部品には、温度や湿度、圧力、電流回路などの環境条件があり、それらを調査した上で、独自ソフトやマイコンを組み込んだ特殊環境を再現できる評価機器を開発し審査する。業界でも試験機を用いて部品の品質を評価するものはあるが、部品に即した環境を作りだし審査するのは初めてという。引っ張り強度や衝撃試験など既存の測定機器が開発されていない製造メーカーや、製品開発サイクルの短縮が要求されるメーカーに対応する。製品によって価格は異なるが初年度50件2000万円を目指している。畑中社長は「九州では自動車や半導体関連企業の進出や参入が相次ぎ、品質管理体制の強化を求める動きが強まっている。安全性を第3者が評価することで、お客様のブランド確立につなげていきたい」と話している。
同社は2006年10月設立、資本金200万円、売上高2000万円(07年6月期)、従業員6人。畑中社長は1956年4月3日生まれの51歳、熊本大学院卒、趣味はテニス。