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電力小売事業で環境価値付オプションメニュー サニックス


週刊経済2021年5月25日発行

苫小牧発電所では非化石証書販売も

環境衛生業㈱サニックス(福岡市博多区博多駅東2丁目、宗政寛社長)は、4月から電力小売事業「サニックスでんき」の環境価値付オプションメニュー「プラスゼロ」の販売を開始した。
COを排出しない方法で発電された電気の環境価値を証書化した「非化石証書」を組み合わせることで、実質的に再生可能エネルギー100%、CO排出量ゼロと見なされ「環境保全に貢献できる」というもの。同社では、脱炭素社会の実現に向け需要拡大を図っていくという。
プラスゼロには、すべて再エネ発電による電気を使っていると認められる「RE100%」と、再エネ以外の非化石電気を含めたCO排出ゼロでの発電電力と認められる「COフリー」の2メニューがあり、RE100%は、環境省の「再エネ電力と電気自動車等を活用したゼロカーボンライフ・ワークスタイル先行導入モデル事業」でEV(電気自動車)等購入補助の要件となる再エネ電力メニューに採択。EV購入で最大80万円が補助される。
同じく4月から、プラスチック燃料で発電する苫小牧発電所(北海道)では非化石証書の販売を始めた。同発電所が廃プラスチックを原料とした燃料で発電していることから、発電におけるCO2排出量がゼロと見なされ、発電した電気には非化石証書が発行できるようになったためで、年間販売見込み約200GWh分の非化石証書が発行されるという。また、サニックスでんきの供給エリアも拡大。5月からは北陸エリアも加わり、沖縄を除く全国が供給エリアとなっている。