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都市高内側へ中小型店出店に意欲 イオン九州、マックスバリュ九州


18年以降に本格化

イオングループのイオン九州㈱(福岡市博多区博多駅南2丁目、柴田祐司社長)とマックスバリュ九州㈱(同市博多区博多駅東3丁目、佐々木勉社長)は来年以降、福岡都市圏で都市高速内側エリアに中小型店スーパーの出店に意欲を見せていることが本誌9月号の取材で明らかになった。

コンビニ、ドラッグストア、ディスカウントストアとの競争が激化していることや、郊外で人口減が進んでいることなどを背景に出店戦略を見直す。これまで売り場面積3万㎡〜6万㎡の大型店を中心に展開してきたイオン九州は、売り場面積1万㎡以下の中規模店のほか、300㎡規模の小型店の出店も検討している。18年度から実験的にスタートさせ、19年度から本格展開する。一方、マックスバリュ九州は都市部を中心に展開している「マックスバリュエクスプレス」をダイエーから引き継いだ14店のリニューアルを進めながら、来年には市内に1000㎡規模の新店舗を数店舗オープンする予定。両社とも具体的な出店予定地は明らかにしていない。

イオン九州の伊藤文博取締役常務執行役員は「都市高の外側にGMSを出店し、中心部を包囲するという中長期的な戦略から都心型小型店で中心部に入り込むという新たなステージに入った」とし、マックスバリュ九州の井上渡取締役常務執行役員は「ダイエーの引継店のリニューアルを進めながら、都市高速の内側、都心部をターゲットに売り場面積1000㎡以下の店舗を加速させていきたい」と今後の方向性を示した。

2017年9月5日発行