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連結純利益は182億円で2期ぶり増益 安川電機第2四半期
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週刊経済2025年10月15日発行号
通期業績予想を上方修正
モーションコントロール・ロボット開発、システムエンジニアリングなどを手掛ける㈱安川電機(北九州市八幡西区黒崎城石、小川昌寛社長)は10月3日、2026年2月期第2四半期(2025年3月~8月末)連結決算で売上収益が前年同期比0・5%減の2601億9500万円、営業利益は同1・8%増の233億3400万円、純利益は同2・2%増の182億4700万円で減収増益となった。営業利益および純利益はともに2期ぶり増益。
国内においては電子部品市場の中国向け需要が顕在化したほか、鉄鋼プラント関連需要が好調に推移。中国では自動車市場における堅調な設備投資需要が継続しており、「上期の投資意欲はわずかだが、上昇性を確認できた。収益性も改善し、見通し感が出てきた」(小川社長)と分析している。一方、アメリカでは関税政策の影響で半導体や自動車産業に加え、原油価格下落の影響を受けたオイル・ガス関連市場が設備投資動向に対する不透明感から計画先送りが発生しているものの、データセンター向けを含む空調関連などの需要が堅調に推移しているという。また、韓国については半導体関連需要の回復が遅れている一方、自動車関連需要は堅調に推移。インドなどにおいては一般産業分野における自動化需要が伸びているという。
セグメント別では、モーションコントロールの売上収益は前年同期比5・5%減の1128億3700万円、営業利益が同9・2%増の120億2400万円。ロボットの売上収益が同6・4%増の1192億400万円、営業利益が同0・5%減の105億4200万円。システムエンジニアリングの売上収益が同0・5%増の186億9千万円、営業利益が同3・7%増の19億3900万円。
同社では上期の実績や今後の受注環境が改善傾向にあることから、連結業績予想で通期売上収益5250億円(今年7月予想5150億円)、営業利益480億円(同430億円)に上方修正している。

