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連結売上は前期比4・1%増の4243億円 安川電機第3四半期


週刊経済2024年1月23日発行号

営業利益は3・3%減の465億円

モーションコントロール・ロボット開発、システムエンジニアリングなどを手掛ける㈱安川電機(北九州市八幡西区黒崎城石、小川昌寛社長)は1月12日、2024年2月期第3四半期(2023年3月~11月末)連結決算で売上収益が前年同期比4・1%増の4243億3千万円、営業利益が同3・3%減の465億4700万円となったことを明らかにした。
製造業全般で生産の高度化および自動化を目的とした設備投資が堅調に推移。部品不足などのサプライチェーン混乱の影響で遅延していた生産が正常化し、受注残の消化が進んだことから増収となった。一方、利益面については高騰した原材料費や退職年金制度の変更、前期計上した遊休不動産売却による収益がなくなったこともあり、減益となっている。
セグメント別では、モーションコントロールの売上収益は前年同期比5%増の1980億6200万円、営業利益が同9%増の284億9300万円。ロボットの売上収益が同3・2%増の1669億3600万円、営業利益が同5・1%増の185億6100万円。システムエンジニアリングの売上収益が同15・5%増の401億7900万円、営業利益が同102・6%増の16億3300万円。
また、仕向先のエリア別売上収益は国内が1187億円(前年同期比1・7%増)でトップ。次いで、アメリカが977億円(同15・8%増)、中国が959億円(同8・8%減)、ヨーロッパが693億円(同16・1%増)、中国を除くアジアが427億円(同2・8%増)の順。売上収益別構成比は国内が28%(前期同期と同率)、アメリカが23%(前年同期21%)、中国が23%(同26%)、ヨーロッパが16%(同15%)、中国を除くアジアが10%(前期同期と同率)となっている。
2024年2月期通期連結業績は売上収益が5800億円、営業利益700億円、当期利益513億円を見込んでいる。