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通期23億4800万円の最終赤字見込み  ベスト電器    駆け込み需要大幅減で減収


 地場家電量販大手・株式会社ベスト電器(福岡市博多区千代6丁目、小野浩司社長)の2012年11月期連結決算(第3四半期)は、売上高が前年同期比28・4%減の1458億6600万円、経常損益が13億6200万円(昨年は26億7600万円の黒字)の赤字となった。純損失は38億9600万円(同10億9800万円)。
 当期は直営7店舗(海外3店含む)、FC8店舗(海外6店含む)の計15店舗を出店し、不採算直営15店舗、FC17店舗(同1店)の計32店舗を閉鎖。店舗数は直営188店舗(海外28店)、FC292店舗(同37店)の計480店舗となった。昨年11月、楽天株式会社(東京都品川区、三木谷浩史社長)が運営するインターネット・ショッピングモールを活用し、マレーシアでインターネット通信販売を開始。マレーシアに7店舗展開し、新たな販売領域を拡大したほか、環境ビジネス事業の太陽光発電システムの売り上げが前年同期比163・3%と伸長し、同事業全体の売上高も同121・6%と貢献しているものの、地上デジタル放送への移行に伴う駆け込み需要やエコポイント需要反動減の影響が大きく、売上高は減少した。
 事業別では、家電小売業の売上高は前年同期比27%減の1189億5800万円となり、営業損益は7億3000万円(前年は33億5300万円の黒字)となった。家電卸売業は同35・6%減の229億7300万円、営業利益は同29・1%減の6億1600万円、クレジット事業は改正貸金業法施行の改正で営業貸付金が減少。営業収益が8000万円(同49・3%減)となり、営業利益は3800万円(同47・8%減)となった。サービス事業はテレビ需要の落ち込みによる設置件数の減少で売上高は25億7500万円(同28・4%減)、営業利益は6100万円(同59・7%減)。
 同社では2013年2月期の連結決算は売上高2094億円(予想比20%減)、経常利益3億5000万円(同82・4%減)、当期23億4800万円の最終赤字を見込んでいる。