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通勤ラッシュ緩和へ企業と連携 福岡市交通局


週刊経済2025年11月12日発行号

11月4日から募集

福岡市交通局は11月4日、通勤ラッシュの混雑を減らすため、企業と連携して出勤時間の分散を促す「混雑緩和パートナー企業」制度を開始した。

募集対象は、通勤に地下鉄を利用する企業で、午前8時~8時半の混雑時間帯を避けて通勤する社員を一定数抱える企業に協力を呼びかける。

対象区間は空港・箱崎線の「西新―天神間」または七隈線の「六本松―天神南間」。月12日以上、指定の時間帯に利用する従業員がいることが条件で、応募後にテレワークで通勤日数が減った場合にも適応する。参加企業には、交通局ホームページへの社名掲載や認定証を交付するほか、早期応募企業は駅構内・車内のデジタルサイネージで社名を掲出する。

同局によると、空港線や箱崎線では朝の混雑率が依然高く、増便だけでは対応に限界があるという。今後はピーク時の増発と併せて、企業との協力を軸に時間帯の分散による混雑緩和を進める方針。

福岡市は「企業・行政・利用者が一体となって、快適で持続可能な都市交通を実現したい」と話している。