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退職者の再雇用制度を導入  九州テン


30歳~40歳代の人材獲得に向け

無線通信機器の開発・製造・保守などの㈱九州テン(福岡市博多区博多駅前2丁目、間嶋力彦社長)は7月10日、退職者の再雇用制度を導入した。
将来の幹部候補となるミドル層の人材確保に向けたもの。制度名は「カムバック制度」。7年以内に育児や介護、転職、配偶者の転勤など自己都合で退職した30代~40代の元社員を対象とし、正社員採用を前提に再雇用する。入社後の処遇は、退職時をベースにその後の職歴を加味する。同社では「かつては転職がタブー視される風潮があったが、昨今は雇用の流動化など、キャリアアップのための転職も増えている。当社ではすでに再雇用の実績もあり、再応募を歓迎している。その姿勢を実際に制度化し、正式に公表することで、退職者の心理的な壁を取り除きたかった」と話している。
同社は1967年12月設立。資本金1億円、従業員610人。2017年4月に佐世保市から福岡市博多区に本社移転した。20年3月期の売上高は187億円。

2020年8月4日発行