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販売数量は8期連続過去最高で、7期連続増益 イフジ産業


週刊経済2021年5月18日発行

売上高は3・1%減の138億円

粕屋郡粕屋町戸原東2丁目の業務用液卵メーカー・イフジ産業㈱(藤井宗徳社長)の202Ⅰ年3月期連結決算は、売上高が前期比3・4%減の138億2500万円、経常利益が同27・2%増の12億1千万円の減収増益で、7期連続の増益となった。
営業利益は同27・6%増の11億8400万円、当期純利益は同35・2%増の8億3千万円となった。主力の鶏卵関連事業ではコロナ禍で土産菓子向けや外食向けなどの需要が落ち込んだが、カバーするために新規取引先の獲得に努めた。また、外出自粛や休業要請などに伴う「巣ごもり消費」で冷凍食品などの内食向けが増加した結果、販売数量は前期比0・8%増となり、8期連続で過去最高を更新した。ただ、鶏卵相場が前期比6・4%低下した影響が大きく、液卵売上高は同3・1%減の117億4700万円となった。加工品売上高は同11・6%減の4億6900万円。その他の売上高は同7・6%減の4億8千万円だった。この結果、鶏卵関連事業全体の売上高は、同3・7%減の126億9600万円となった。
利益面では、販売数量確保のための新規取引先の獲得及び既存取引先の新たな需要開拓、購買施策の多様化での材料費低減に努めた。また、工場の生産効率向上や歩留まり向上で製造コストの削減など、業績向上のための様々な施策を講じた結果、セグメント利益は同26・6%増の1Ⅰ億4千万円と伸びた。
子会社の日本化工食品㈱の調味料関連事業は、既存取引先への販売減少などで、売上高は同1%減の11億5200万円。利益面では顧客と連携した棚卸廃棄ロスの低減及び購買施策の多様化での材料費の低減やテレワークの拡大に伴う出張抑制などで販売費及び一般管理費の減少などもあり、セグメント利益は同91・7%増の3千万円となった。
今期の売上高は前期比18・2%増の163億4400万円、経常利益は同1%増の12億2200万円の見込み。営業利益は同1・7%増の12億500万円、純利益は同0・2%増の8億3100万円を見込んでいる。