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豪雨復興など12月補正予算に366億円 福岡県


9、12月合わせ1009億円は過去最大

福岡県は11月27日、12月補正予算を発表し、九州北部豪雨の被災地復興対策費などで366億1700万円を編成した。

9月の補正予算と合わせて10009億円となり、補正予算としては過去最大規模。補正後の一般会計予算は1兆8285億円となった。内訳は、豪雨災害復旧・復興対策が365億8800万円と大部分を占め、通常分は2900万円。復旧・復興対策は公共土木施設の改良復旧に充てる予算がほとんどで、河川の改良工事が260億178万円、土石流やがけ崩れが発生した箇所の砂防ダム等設置が105億2250万円で、合わせて365億2428万円となっている。

このほか、新規事業として復興支援地域商品券の発行に6134万円を充て、被災した国指定文化財、普門院本堂の復旧費用に276万円を割り当てた。通常分では、世界遺産のPR映像制作費用に1499万円、九州芸文館5周年記念イベントに255万円を編成している。

土木職など臨時職員58人を募集

また、豪雨復旧・復興に伴う職員の臨時採用を実施する。土木職や農業土木職、林業職で58人の募集人員となっている。小川知事は会見で「今回、被災地の被害総額は1940億円を超えており、幅広い分野に被害が発生している。それにきめ細かに対応していくためには、これだけの規模の予算が必要となった」と説明している。

2017年12月5日発行