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認知症の理解広げる「フレンドリーセンター」開所 福岡市


週刊経済2023年10月3日発行号

AR技術で認知症の視点を体験

福岡市は9月15日、認知症に関する相談・情報発信拠点「認知症フレンドリーセンター」を、福岡市健康づくりサポートセンター(福岡市中央区舞鶴2丁目)内にオープンした。
市は2018年から、認知症患者に優しいまちづくりを目指す「認知症フレンドリー・プロジェクト」を推進しており、プロジェクトの取り組みを集約し、市民や企業に最新の知見・技術等を発信する目的で新拠点を設けた。場所は健康づくりサポートセンター「あいれふ」2階。施設の機能は、ユマニチュード講座や最新技術による認知症体験などの学習機会の提供に加え、専門相談員による認知症の人や家族・企業等の相談・交流、家族や企業等への「認知症の人にもやさしいデザイン」を導入もサポートする。中でも、AR技術を使った「認知症患者が見えている世界」を体験できる設備を整えた点や、市内在住の認知症患者がボランティアとしてセンターを定期的に訪れ、必要な支援について自身の体験からアドバイスできる仕組みを設けた点が特徴。開館は火曜日から土曜日の午前10時〜午後6時まで。