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観光列車で「空のおもてなし」 JR九州、JAL、JTB


週刊経済2025年6月11日発行号

初の九州一周ツアー

九州旅客鉄道㈱(福岡市博多区博多駅前3丁目、古宮洋二社長)と日本航空㈱(東京都品川区、鳥取三津子社長)と㈱JTB(東京都品川区、山北栄二郎社長)は5月29日から4日間、九州一周観光列車「36ぷらす3」で巡るツアーを実施した。
九州全体を盛り上げることを目的に3社が共同で企画したもので、初の取り組み。当日は北海道発、首都圏発、中部発、関西発から博多駅に集合した乗客79人が、JALとJRの職員約30人に見送られて出発した。九州各県で活動するJALの客室乗務員「ふるさとアンバサダー」8人が毎日2人ずつ乗車し、航空サービスで培った接客技術を生かした特別なおもてなしや、機内で好評のコンソメスープなどを提供したほか、昼食会場でのクイズ大会や、乗客から募った旅にまつわるエピソードを紹介するなど、アトラクションも実施した。
JALふるさとアンバサダーで福岡県出身の信末桃子さんは「鉄道会社と航空会社がコラボすることで生まれる新しい価値を体感していただきたい」と話した。
「36ぷらす3」は2020年に運行を開始、九州各県の美しい景色を楽しみながら、気軽にクルーズ気分を味わえる列車として人気を集めている。1〜3号車はグリーン個室、3号車の一部にビュッフェ、4号車はイベントなどに活用できるマルチカー、5・6号車はグリーン席となっている。