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西鉄薬院駅に明太子の冷凍自動販売機 ふくや


週刊経済2022年3月8日発行

駅ビル内での自家消費型食品冷凍自動販売機設置は初めて

辛子明太子メーカーの㈱ふくや(福岡市博多区中洲2丁目、川原武浩社長)は2月23日、西鉄大牟田線薬院駅(同市中央区渡辺通2丁目)の1階ロッカー横に明太子その他関連食品の冷凍自動販売機を設置した。西鉄駅ビル内での自家消費型食品冷凍自動販売機の設置は初めて。
冷凍自動販売機での明太子販売は、昨年夏から同社野芥店(同市早良区野芥4丁目)でテスト販売をスタートし、営業時間外に購入したい人や店舗に入らず明太子を購入したいという利用者に好評だったことから自動販売機の設置拡大を計画していた。同社では「これからは時間にとらわれず、明太子が食べたいと思ったその時に西鉄薬院駅でお買い求めいただける」としており、設置を記念して3月31日まで明太子が当たるキャンペーンを実施している。
1948(昭和23)年に博多区中洲で創業したふくやは、現在では福岡県を中心に多くの支店があるが、その第1号は56年に開設した薬院支店だった。当初は食料品店として缶詰や調味料などを中心に販売しており、明太子はガラス鉢に入れて量り売りするなど、現在とは違った販売形態だった。その後、薬院支店は道路拡張のため89年に閉店したが、その思い出の地に自動販売機設置という形で帰ってきた。