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西鉄大橋駅の高架下に託児施設を開設 西日本鉄道 グループ初の託児所事業


 西日本鉄道株式会社(福岡市中央区天神一丁目、長尾亜夫社長)は、西鉄天神大牟田線の大橋駅南側の高架下(福岡市南区大橋二丁目)に、託児施設「にしてつキッズワールド大橋」を三月十五日から開設した。託児所 事業への参入は同社グループ初。
 対象年齢は一歳から小学校低学年までで、アメリカで高い評価を受けている幼児教育の「クリエイティブ・カリキュラム」をベースにし、外国人の先生による異文化への興味と理解の育成や、子どもの自主性を尊重して学ぶ姿勢をサポートする、新しいタイプの託児施設となる。施設面積は約二百平方メートル、営業時間は午前九時~午後六時。売上目標は三千五百万円 (平年度)。託児所事業への参入は、同社グループで初めての試みで、同施設の運営については、保育サービス事業を手掛けるピジョンハーツ株式会社(東京都、須郷達也社長)に委託する。料金は、月極で月額一万千八百六十五円~、一時預かりで一時間千三百六十五円~。英会話プログラムは、月額九千九百七十五円(週一回・六十分)、入園準備クラスは月額二万三千百~五万四百円(週一~三回・四時間)。
 同社では「同施設の開設により、天神大牟田線の付加価値の向上を図るとともに、天神大牟田線をご利用のお客さまや沿線にお住まいの皆さまの生活に貢献できれば」としている。また、今後の展開については、大橋の利用状況などをみながら検討していく。

 筑豊電鉄線に新駅「新木屋瀬駅」を開設

 また、西鉄グループの筑豊電気鉄道(中間市鍋山町、米津順一社長)は、北九州市八幡西区木屋瀬一丁目に二十一番目の駅となる「新木屋瀬(しんこやのせ)駅」を四月下旬に開業する。昭和四十五年の今池駅以来三十四年ぶりの新駅開設となる。
 利用者からの要望に加え、潜在需要の開拓につなげるため新駅を開設するもの。筑豊鉄道線は黒崎駅前~筑豊直方間の十六キロメートルを結ぶ鉄道路線で、新木屋瀬駅は楠橋駅と木屋瀬駅間に設置する。
 総工費は約二千九百万円で、乗降客数見込みは約六百二十人/日。「新駅の周辺は宅地が多く立地し、黒崎地区のベッドタウンとなっている地域。地域のみなさまのさらなるサービス向上を図るとともに、利用者の増加につながることを期待している」としている。

2004.3.9 発行 週刊経済より