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西区小田の農園を10倍の3・3haに拡張  ハーバーハウス    8月オープンをめどに


 大型活魚料理店をチェーン展開する株式会社ハーバーハウス(福岡市博多駅南6丁目、高橋和久社長)は、同市西区小田のざうお農園を現在の約10倍規の3.3ヘクタールに拡張する。オープンは8月。
 自社飲食店「ざうお本店」通り向かいの所有地と近隣農家から借り入れた土地約3,300平方メートルを「ざうお農園」として開発し、季節に合わせて大根、白菜、じゃがいも、しいたけ、ねぎなどを無農薬栽培してきた。今回、この近隣山地を新たに借り入れて開墾し、10倍規模に拡張するもの。さらに、牛を飼ったり、ハーブ栽培を計画するなど、これまでにない取り組みにも挑戦していくという。
 高橋社長は「流通のしくみが産地直送から産地直販に変わりゆく中、この農業体験型施設を付加価値としたい」と話している。

 本社内のSP工場ラインを増設

 また、3月中にも、本社内のセールスプロモーション事業部の工場ライン増設を計画している。
 これは、外注率を低下させて競争力アップを目的とするもの。設備投資の内容は、現在のラインに加え、プリント、特殊プリントの2ラインを増設し、4ライン体制とする。同所で働く従業員数も2人増員し6人体制とする方針。同事業部ではユニフォームや販促物などを企画制作しているが、自社内に制作工場を持つ業者は珍しいという。これを差別化策としてより打ち出していくことで事業拡大を目指す。

 天神店にすし屋台を出店

 また、3月、中央区長浜1丁目の「ざうお天神店」敷地内に新業態のすし屋台を出店する。
 現在、同敷地内には天神店のほか、「ラーメンざうお」、海鮮焼きの「カキ焼き」の3業態が入居しており、今回、4業態目としてすし屋台を出店し、様々な顧客ニーズに応える体制を強化する。すし屋台の客席数は12から15席、客単価は、4,000円から5,000円に設定し、ざうおの3,000から4,000円、カキ焼きの2,000円より高めとする。この業態がうまく行けば、他地域にも展開していく予定。
 同社は1986年6月創業、89年10月設立、資本金は8,125円、売上高は約50億円、従業員数は630人(正社員130人)。大型活魚料理店「釣船茶屋ざうお」の直営14店舗、FC9店舗、その他異業態6店舗を展開。
 高橋社長は福岡市出身。1975年1月7日生まれの31歳。九州産業大学除籍。趣味はゴルフ、食べ歩き。