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行橋市に40億円かけインバータ新工場建設  安川電機   来年7月操業、生産能力2倍に


 株式会社安川電機(北九州市八幡西区黒崎城石、利島康司社長)は、来年7月操業を目指し、約40億円をかけて福岡県行橋市の同社行橋事業所内にインバータの新工場を建設する。1月着工予定。
 好調に推移するインバータ事業の受注と今後の新製品投入による拡販計画に対応するため、生産増強を図る。新工場は建築面積約1万2,000平方メートル。完成後の生産能力はこれまでの2倍(年間300万台)になる。また、海外に展開する現地工場とあわせた生産方式を採用し、リードタイム短縮で生産性では50%アップを目指す。同社によれば、インバータ事業は世界シェアトップで、06年度では13%を超える見通しという。今回の新工場は、米・欧・中に展開する海外生産拠点の新マザー工場と位置付けるとともに、世界シェアで20%を目指す旗艦工場となる。新工場建設と合わせた新生産体制により、コストおよび生産リードタイムで従来の2分の1を実現するという。
 同社は1919年12月設立、資本金は155億4,000万円。06年3月期の連結売上高は3,229億円で、このうち、インバータを取り扱うモーションコントロール部門の売上高は1,339億円。12月21日からは小型汎用インバータの新シリーズも販売する。
 利島社長は北九州市出身。41年6月11日生まれの65歳。北九州市出身。慶應義塾大学法学部卒。
※インバータ…周波数と電圧を制御することによって、モーターの回転を高度に制御する可変速装置