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藤田商事など県内3社に株式新規投資 大阪中小企業投資育成


週刊経済2021年4月27日発行

カンサイHDには再投資

投資、成長支援事業の大阪中小企業投資育成㈱(大阪市北区中之島3丁目、齋藤浩社長)は3月、福岡県内で3件の株式新規投資と1件の再投資を実施した。
新規投資は、一般機械器具卸売の藤田商事㈱(北九州市八幡東区枝光1丁目、藤田雄二社長)の4500万円(22日)、自動車部品、用品および整備工具販売の九州エスエスケイ㈱(粕屋郡志免町御手洗1丁目、田中三二社長)の1270万円(31日)、配管設備資材など卸売の三興バルブホールディングス㈱(福岡市博多区石城町、長﨑洋也社長)の9950万円(同)。再投資は電設資材卸の㈱カンサイホールディングス(福岡市博多区東比恵3丁目、忍田勉社長)の2042万400円(12日)。  藤田商事は1953年創業、55年11月設立。資本金4千万円。従業員43人。2020年5月期売上高は34億円。機械装置設備や工業用ゴム製品、油空圧機器など約1万品目以上の商品を取り扱う機械器具商社で、日本製鉄、安川電機、TOTOなど地場大手企業を中心に営業基盤を構築している。
九州エスエスケイは1951年2月設立。資本金5200万円。従業員65人。2021年1月期売上高は19億円。主に整備工場向けにブレーキパッド、スパークプラグなどの補修部品を販売する自動車部品、用品の卸売業者で、地場の自動車整備工場やガソリンスタンドのみならず、大手カー用品店などとも信頼関係を築いている。
三興バルブホールディングスは1947年創業、51年1月設立。資本金4500万円。従業員21人。2020年12月期売上高は96億円(三興バルブ継手㈱)。九州地区の配管設備資材卸売業者の三興バルブ継手㈱と中四国を営業エリアとする武蔵鋼管および大分県を営業エリアとする㈱協和商会の持ち株会社。中核企業の三興バルブ継手は沖縄を含む九州全県に営業拠点を置いており、小ロットから大量配送まで手掛けるほか、最近は配管加工や給排水管のプレハブ加工も展開している。
大阪中小企業投資育成は1963年11月設立、資本金68億2200万円。中小企業投資育成株式会社法に基づいて設立された公的な投資育成機関で、事業の成長発展見込みがあり、経営基盤の強化などに取り組んでいる企業を選定基準としている。福井、滋賀、奈良、和歌山以西の24府県を営業エリアとしており、九州支社(福岡市中央区天神1丁目、中村英昭支社長)は92年4月に九州事務所として開設、06年、支社に昇格した。